イランカラプテ!オガワコウジです。
ここ道東は鶴居村での滞在もあと半月ほど。日々活動しては上手くいったり行かなかったりのトライ&エラーの毎日を過ごしています。
アイヌ民族の挨拶「イランカラプテ」の本当の意味
北海道、といえばアイヌ民族の文化がありますよね。
現在は日本とロシアに居住し、元々文字を持たない民族だったそうです。
そんなアイヌ民族の、アイヌ語の挨拶「イランカラプテ」は、
そのまま訳すと「こんにちは」
らしいんですが、
実は
「あなたの心にそっと触れさせて下さい」
とゆうニュアンスがあるとゆう見解があるそうです。
・・・素敵じゃないですか?
「風」の事を
「木や草や大地の踊り」
とゆう表現があったり
元々文字や言葉が無くても、私達人間は昔から生命の営みがあり、
そこに関わる「心遣い」は言語を超えて温度を持つ事が出来るようです。
なぜ道東へ?
そりゃあもう、「安藤誠」がいるからの一言に尽きるんですが、
わざと厳しい世界に身を置いて、自分磨きとゆうか修行とゆうか、ハッキリとした出口は無いんだけど「人間力」みたいな物を高めたくって、このヒッコリーウィンドに一時的に身を置かさせてもらっているです。
ちょっと酔っ払って外で寝たら即死(凍死)の世界。車の運転も路面凍結や動物の飛び出しなど常に危険が伴います。
南の人は「明日があるさ」と言うのに対し
北の人は「明日があると思うな」と言います。
ヌルくも涼しくも無い強烈に凍える厳しい世界だからこそ、そこで営む人々には「本当の」温かみを感じます。
辛い時こそ笑うんだ
「逆境の時こそ口笛を吹く」と武士道の本にあるように、本当に辛い時や苦しい時、悲しい時にこそ「笑顔」を忘れずにと教わりました。
これは前々から意識していて、以前ぼくの彼女が運転で事故をしてしまった時に焦っていたので、
花を一輪摘んで渡して「大丈夫」って落ち着かせたことがありました。
相手がテンパッていたら、まずホグシてあげたほうが事は進みやすいと思うんですけど
これが更にアップグレードすると、その逆境を通り越して喜びに変えてしまう事が出来るようです。
車がパンク、緊急事態。
以前安藤さんがガイド中、タイヤがパンクしちゃってガイド中のトラブルに見舞われたとき、
普通だったら焦ったり、または「すみません」ってスペアタイヤに交換したり、
どちらにせよそれはお客様にとって「無駄でBAD」な時間になってしまいます。
ここで機転を利かせて、パンクした瞬間にまず笑う。
それだけで「あぁ、問題ない、私たちは安全だし、この人笑ってるから大丈夫だ」ってお客様は安心できます。
さらにここから、
「ラッキーですね〜、今からプロガイドのパンク修理のワークショップが見れますよ!」
って、不意の事故がワークショプに変わるとゆうお客様にとって「有意義な」時間に変えることができます。
今を生きる。
これらの一連の流れのベースにあるのは、それなりの金額を支払って時間を使って道東に足を運んでくれている皆様への「敬意」であり、
限られた期間の中で、無駄な時間を過ごさせない最大限の「気配り」によるもの。
「明日」は無いのです。「今」しかありません、この瞬間の積み重ねが未来です。
初めて会った人も、愛する家族も
明日、目の前に居る保証は一切ありません。
「一期一会」の真髄はここにあり、
「人」にも「物」にも「動物」にも「大地」にも
すべてに意思があり、しっかり愛をもって感謝してかなきゃならいなと、感じるのです。
こんな、今まで見たことのない世界を自分に取り込める環境と人間が、ここには揃っています。
これが、僕が道東に来ている最大の理由なのです。
「本当に大事なものは、目には見えない」
─ Saint-Exupéry
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
明日笑うために、今笑おう。